top of page

【Spiral Thinkers Lab】総合的な学習の場として


DIY風景 蜜蝋ワックスを塗った後
DIYの風景

🛠 DIYの風景から──

私たちは、しばしば「自分の手で組み立てる」という行為に、

ちょっとした面倒さや、あるいは愛着を感じます。

壊れた水道を直す。木材を切って棚を作る。

目の前の問題に、自分の力で向き合う。


これは、ただの作業ではありません。

課題に対して、構造を考え、解決へのアプローチを試す。

それはまさに、小さな「思考の冒険」であり、リベラル・アーツの実践なのです。


 

🎓 リベラル・アーツとは何か?

「リベラル・アーツ(Liberal Arts)」という言葉があります。

言葉だけが一人歩きしがちですが、実はその意味はとても奥深い。


国際基督教大学では、リベラル・アーツを以下のように定義しています:

個人の能力を開花させ、困難や多様性、変化へ対応する力を身につけさせ、科学や文化、社会などの幅広い知識とともに、より深い専門知識を習得させるための学習方法

つまり、知識やスキルの断片を学ぶのではなく、

「変化の時代にどう生きるか」を学ぶための土台なのです。


 

🇯🇵 日本におけるリベラル・アーツの現状

日本においては、残念ながらリベラル・アーツにしっかりと取り組む大学はほとんどありません。

…一方で、私たちが先般から書いているように、これから求められる力は、「過去型の/経験に裏打ちされた/明らかに自明の/可視的なものへの判断」ではありません。多くの教育機関では依然として、「過去の経験」「目に見える成果」「すでに定義された答え」を教えることに重きが置かれています。

しかし、こうした力はもはやAIでも代替可能な領域に入りつつあります。


 

リベラル・アーツ型スキルとは?

AIは今、「まあまあ賢い人工無脳」から「一定の文脈を理解し、出力できる存在」へと進化しています。

このまま進めば、「明らかに正しいこと」「すでに定義された問題解決」は、人間がやる必要のないものになるでしょう。

では、人間に残るのは何か?

  • 未来を見通す思考

  • 不確実な状況への適応力

  • 見えないリスクを察知する直感

  • パターンを読み、創造する力


こうした力こそが、リベラル・アーツ型の学びで育まれる“未来志向の知性”です。

現状、このような志向性を備えている人は、人類全体の25%ほどに過ぎないと言われています。


だからこそ、価値がある。

だからこそ、早くから身につけてほしいのです。

こういう、まだ多くの人が備えてないスキル、とても魅力的だと思いませんか?


 

🌱 Spiral Thinkers Labのアプローチ

私たちの教室「Spiral Thinkers Lab」では、

以下の3つを“思考を育てる軸”としています:

  • 考える手段としての英語

  • 自分で作る論理としてのプログラミング

  • 構造をとらえる目を育てる思考力のクラス


さらに、これらの思考を“体感”として育てるために、以下の領域も重視しています:

  • 自然:複雑なシステムに対する直感と美しさ

  • 音楽:リズムと即興性の中にある秩序

  • 工作:物理的な問題解決と創造性

  • 文学:異なる視点や時代を受け入れる想像力


 

🎯 まだ「学校では教えられていない」スキルを

今、こうした力は、多くの学校教育、そして大学教育でも、ほとんど取り組まれていません。

しかし、ビジネスの世界に出てから、「MBA」や「リーダーシップ論」といった形で、

遅まきながら学び直す大人たちが増えています。


本来、それはもっと早くから育てられるべき力ではないでしょうか?


実際、国際基督教大学のような少数の教育機関からは、

非常に柔軟で社会の変化に強い人材が輩出されているように見受けられます。

それは、彼らが「多くの人が知らずに/気づかずにいるスキル」を、

学生時代から育てられてきたからではないでしょうか。


 

🔁 おわりに

Spiral Thinkers Lab では、

その「見えにくいけれど本当に大事な力」を、子どもたちと一緒に育てていきます。


すぐに成果が見えないかもしれない。

でも、だからこそ、育てる価値がある“知性の根”


これからの時代に本当に必要なスキルを、

ぜひ私たちと一緒に、育ててみませんか?

Comments


Commenting has been turned off.
bottom of page